Rey de Oro

The Golden King Rey de Oro

「風」を読み、
自ら運命を切り拓いた王。

PROFILE

生誕2014.02.05
調教師藤沢和雄 (美浦)
主戦騎手C.ルメール
通算成績17戦7勝 [7-2-1-7]
主な勝鞍 日本ダービー (G1)
天皇賞・秋 (G1)
オールカマー (G2)
神戸新聞杯 (G2)、ホープフルS (G2)

PEDIGREE

FATHER
キングカメハメハ
(日本) 2001
Kingmambo
マンファス
×
MOTHER
ラドラーダ
(日本) 2006
シンボリクリスエス
レディブロンド

父は変幻自在の万能種牡馬、母系はウインドインハーヘアに繋がる世界的良血。 父のパワーと母父シンボリクリスエスのスタミナ、そして「走るのが大好き」な一族の気性が融合し、黄金の王が誕生した。

CAREER RECORD

全レース成績

TOTAL: 17 RUNS 7 - 2 - 1 - 7
DATERACE NAMECOURSE / DIST.JOCKEYRESULT
2019.12.22有馬記念 (G1)中山 / 芝2500m三浦皇成7th
2019.11.24ジャパンカップ (G1)東京 / 芝2400mW.ビュイック11th
2019.09.22オールカマー (G2)中山 / 芝2200m福永祐一4th
2019.06.23宝塚記念 (G1)阪神 / 芝2200mC.ルメール5th
2019.03.30ドバイシーマC (G1)メイダン / 芝2410mC.ルメール6th
2018.12.23有馬記念 (G1)中山 / 芝2500mC.ルメール2nd
2018.10.28天皇賞・秋 (G1)東京 / 芝2000mC.ルメール1st
2018.09.23オールカマー (G2)中山 / 芝2200mC.ルメール1st
2018.03.31ドバイシーマC (G1)メイダン / 芝2410mC.ルメール4th
2018.02.11京都記念 (G2)京都 / 芝2200mD.バルジュー3rd
2017.11.26ジャパンカップ (G1)東京 / 芝2400mC.ルメール2nd
2017.09.24神戸新聞杯 (G2)阪神 / 芝2400mC.ルメール1st
2017.05.28日本ダービー (G1)東京 / 芝2400mC.ルメール1st
2017.04.16皐月賞 (G1)中山 / 芝2000mC.ルメール5th
2016.12.25ホープフルS (G2)中山 / 芝2000mC.ルメール1st
2016.12.03葉牡丹賞中山 / 芝2000mC.ルメール1st
2016.10.092歳新馬東京 / 芝2000mC.ルメール1st
CAREER HIGHLIGHTS

知将の証明

01
Japan Derby
6-12
2017.05.28 / 東京 2400m

THE TACTICS

第84回 東京優駿(日本ダービー)

超スローペースを察知したルメール騎手は、向こう正面で一気にポジションを上げる決断を下す。 場内がどよめく中、レイデオロはその指示に完璧に応え、2番手へ。 直線、早め先頭から堂々と押し切り、藤沢和雄調教師に30年目の悲願を届けた。 人馬の知性が噛み合った伝説の「神騎乗」。

LAST 3F
33.8
RESULT
WINNER
02
Japan Cup
2
2017.11.26 / 東京 2400m

THE CHALLENGE

第37回 ジャパンカップ

3歳馬としての挑戦。相手は現役最強のキタサンブラックとシュヴァルグラン。 直線、内から抜け出したシュヴァルグランを猛追し、王者キタサンブラックをクビ差交わして2着に食い込む。 敗れはしたが、古馬の壁を突き破り、次代の主役としての資質を世界に証明した一戦。

1着 シュヴァルグラン 2着 レイデオロ
03
Tenno Sho Autumn
4-4
2018.10.28 / 東京 2000m

THE COMPLETE

第158回 天皇賞(秋)

ダービー馬としての誇りを胸に挑んだ秋の盾。 好位追走から直線で力強く抜け出すと、追いすがるサングレーザーやキセキを完封。 走破時計1分56秒8。心身ともに充実期を迎えた王者の、隙のない完璧な勝利だった。

TIME
1:56.8
RANKING
No.1
DATA ANALYTICS

王者の証明
充実のレコード

2018年の天皇賞(秋)。4歳となり心身ともに完成されたレイデオロは、東京芝2000mを1分56秒8で駆け抜けた。 これは近年の同レースと比較しても極めて優秀な時計であり、スローからの瞬発力勝負だけでなく、持久力が問われるタフな流れでも崩れない、彼の「万能の強さ」をデータとして証明している。

1:56.8

WINNING TIME

天皇賞(秋) 走破時計

※2018 優勝時

PERFORMANCE

万能のスピード能力
STANDARD G1 TIME 1:57.5
AVERAGE
REY DE ORO (2018) 1:56.8
HIGH SPEED
LAST 3F (DERBY) 33.8s
SHARP BURST
卓越した総合力
REYDEORO
スタートしてペースが遅いと感じたから動いた。
彼は私の判断に、完璧に応えてくれた。
主戦騎手 C.ルメール
日本ダービー勝利インタビューより
ジョッキーがいいタイミングで動いてくれた。
馬もよく我慢して、長くいい脚を使ってくれたね。
調教師 藤沢和雄
30年目の悲願達成にて
FAN VOICES

ファンからの声

Y

あのダービーのまくりには痺れました。常識破りの戦法に見えたけど、 ルメール騎手とレイデオロの信頼関係があったからこそ。藤沢先生おめでとう!

S

彼は王様というより「王子様」。スラッとした鼻筋や大きな目が本当にかっこいい。 パドックでの幼い表情と、レースでの強さのギャップにやられました。

K

気がつけば好きになっていた馬。どんな展開でも崩れない万能さと、 どこか人間くさい賢さを感じる走り。引退してもずっと特別な一頭です。

BEHIND THE SCENES

秘蔵エピソード

「黄金の王」と呼ばれた彼には、知られざる賢さと素顔があった

01

賢きリーダー

幼駒時代、彼は牧場の群れの中で自然とボスの座についたという。 興味深いのは、他の馬を威嚇したり暴力を振るったりして従わせたのではないことだ。 ただ堂々と振る舞い、力を示さずとも周囲が自然と彼を認め、後ろをついていく。 スタッフは彼を「賢いリーダー」と評した。その資質は、後のレース運びにも表れていた。

02

動く彫刻

「走る馬はこうあるべき」と関係者を唸らせたのが、その馬体の美しさだ。 緻密に削り出された彫刻のようなバランス、特筆すべき皮膚の薄さ。 パドックでは愛くるしい表情を見せることもあったが、ひとたび本気になれば その馬体は機能美の塊へと変貌した。 ルメール騎手が「鞍上を変えたくない」と拘ったのも、その繊細かつ完璧な乗り味ゆえだった。

Kitasan Black
THE LEGEND
DESTINY

KITASAN BLACK

キタサンブラック

2017年のジャパンカップ。 3歳馬レイデオロの前に立ちはだかったのは、現役最強の王者キタサンブラックだった。 逃げる王者、追う新星。 結果はシュヴァルグランの勝利に終わったが、レイデオロはゴール前でキタサンブラックをクビ差捉え、2着を死守した。 敗れはしたものの、古馬の最高峰を相手に先着した事実は、次代の王者が誕生した瞬間でもあった。

2017 ジャパンカップ
2nd レイデオロ
vs
3rd キタサンブラック

黄金の風を継ぐ者

黄金の風を継ぐ者

レイデオロ。スペイン語で「黄金の王」を意味するその名は、単なる願望ではなく、確信めいた予言だったのかもしれない。 父キングカメハメハ、母の父シンボリクリスエス、そして母系に流れるウインドインハーヘアの血。 日本競馬の結晶とも言える血統背景を持ち、彼は生まれながらにして王道を歩むことを宿命づけられていた。

常識を覆した知性

彼のキャリアで最も輝きを放つのは、やはり2017年の日本ダービーだろう。 前半1000m63秒2という歴史的な超スローペース。 後方待機策を取っていた多くの陣営が動けずにいる中、ルメール騎手とレイデオロだけが違った。 向こう正面で一気にポジションを上げ、2番手へ。 それは「掛かった」のではなく、人馬が呼吸を合わせ、勝利への最短ルートを瞬時に計算して導き出した「最適解」だった。 あの瞬間、彼らは競馬のセオリーを超え、自らの手で運命をたぐり寄せたのだ。

名伯楽への最高のギフト

「日本のトップトレーナーである藤沢先生に、ダービーをプレゼント出来た事が何よりも嬉しい」 レース後のルメール騎手の言葉は、多くのファンの胸を打った。 名伯楽・藤沢和雄調教師にとって、開業30年目にして初めて掴んだダービーの栄冠。 数々の名馬を育て上げながら、あと一歩届かなかった夢を叶えたのは、 「先生の馬らしくない」と言われるほど泥臭く、しかし誰よりも賢く立ち回ったレイデオロだった。

受け継がれる黄金の魂

古馬となってからも天皇賞・秋を制し、王者の風格を示し続けたレイデオロ。 引退後は種牡馬となり、その血を次世代へと繋いでいる。 初年度産駒の苦戦も伝えられたが、サンライズアースの重賞制覇など、黄金の血は確かに目覚めつつある。 「風」を読み、自ら流れを変えるあの知性と勝負強さ。 それは形を変え、時代を超えて、再びターフに黄金の輝きをもたらすことだろう。 私たちは忘れない。自らの意志で頂点を掴み取った、気高き黄金の王の姿を。

「彼は賢いリーダーだった。力でねじ伏せるのではなく、
その背中で皆を導くような、そんな王だった」