Just a Way

The World's BestJust a Way

「世界一」という称号は、
彼のために用意された。

PROFILE

生誕2009.03.08
調教師須貝尚介 (栗東)
主戦騎手福永祐一
通算成績22戦6勝 [6-9-1-6]
主な勝鞍ドバイデューティーフリー (G1)
安田記念 (G1)
天皇賞・秋 (G1)
中山記念 (G2)

PEDIGREE

FATHER
ハーツクライ
(日本) 2001
サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
×
MOTHER
シビル
(日本) 1999
Wild Again
Charon

父はディープインパクトに唯一土をつけたハーツクライ。その父の無念を晴らすべく、セレクトセールにて大和屋暁氏に見出された。1260万円という価格ながら、父譲りの成長力と母系の米国スピード血統が融合。晩成の父とは対照的に、爆発的なスピードを発揮する「世界一」のサラブレッドへと進化した。

CAREER RECORD

全レース成績

TOTAL: 22 RUNS6 - 9 - 1 - 6
DATERACE NAMECOURSE / DIST.JOCKEYRESULT
2014.12.28有馬記念 (G1)中山 / 芝2500m福永祐一4th
2014.11.30ジャパンカップ (G1)東京 / 芝2400m福永祐一2nd
2014.10.05凱旋門賞 (G1)ロンシャン / 芝2400m福永祐一8th
2014.06.08安田記念 (G1)東京 / 芝1600m柴田善臣1st
2014.03.29ドバイDF (G1)メイダン / 芝1800m福永祐一1st
2014.03.02中山記念 (G2)中山 / 芝1800m横山典弘1st
2013.10.27天皇賞・秋 (G1)東京 / 芝2000m福永祐一1st
2013.10.06毎日王冠 (G2)東京 / 芝1800m柴田善臣2nd
2013.08.11関屋記念 (G3)新潟 / 芝1600m福永祐一2nd
2013.06.09エプソムC (G3)東京 / 芝1800m福永祐一2nd
2013.03.09中日新聞杯 (G3)中京 / 芝2000mD.バルジュー8th
2013.02.10京都記念 (G2)京都 / 芝2200m内田博幸5th
2013.01.05中山金杯 (G3)中山 / 芝2000m内田博幸3rd
2012.10.28天皇賞・秋 (G1)東京 / 芝2000m内田博幸6th
2012.10.07毎日王冠 (G2)東京 / 芝1800m柴田善臣2nd
2012.05.27日本ダービー (G1)東京 / 芝2400m秋山真一郎11th
2012.05.06NHKマイルC (G1)東京 / 芝1600m福永祐一6th
2012.02.25アーリントンC (G3)阪神 / 芝1600m福永祐一1st
2012.02.05きさらぎ賞 (G3)京都 / 芝1800m秋山真一郎4th
2011.11.19東スポ杯2歳S (G3)東京 / 芝1800m後藤浩輝4th
2011.09.04新潟2歳S (G3)新潟 / 芝1600m福永祐一2nd
2011.07.232歳新馬新潟 / 芝1600m福永祐一1st
CAREER HIGHLIGHTS

覚醒の軌跡

01
Tenno Sho Autumn
5-9
2013.10.27 / 東京 2000m

THE AWAKENING

第148回 天皇賞(秋)

1番人気ジェンティルドンナを見る形でレースを進め、直線で外へ持ち出すと、そこからは独壇場だった。 あの「貴婦人」が止まって見えるほどの爆発的な末脚。 4馬身差の圧勝劇。善戦マンと呼ばれた馬が、真の王者の力を見せつけた覚醒の瞬間。

TIME
1:57.5
MARGIN
4 Lengths
02
Dubai Duty Free
2
2014.03.29 / メイダン 1800m

WORLD SHOCK

ドバイデューティーフリー

世界の強豪が集う砂漠の祭典。彼は誰よりも速く、誰よりも強かった。 直線で独走態勢に入ると、後続を6馬身以上突き放す圧倒的なパフォーマンス。 従来のレコードを2秒以上更新する驚愕のタイム。世界が「ジャスタウェイ」の名を刻んだ夜。

1st Just a Way 2nd Vercingetorix
03
Yasuda Kinen
5-10
2014.06.08 / 東京 1600m

THE MIRACLE

第64回 安田記念

凱旋帰国初戦は、極悪の不良馬場。 前を行くグランプリボスが完全に抜け出したところへ、泥まみれになりながら猛追する。 届かないと思われた差を、執念で詰め、ハナ差だけねじ伏せた。 世界一の力と、泥臭い根性を見せた奇跡の逆転劇。

Time
1:36.8
Gap
Nose
DATA ANALYTICS

世界が認めた
130ポンド

ドバイでの圧勝劇を受け、国際競馬統括機微(IFHA)は彼にレーティング130を与えた。 これは2014年の全世界の競走馬の中で単独1位の数値であり、日本調教馬として史上初の快挙だった。 また、ドバイで記録した1分45秒52というタイムは、従来のレコードを大幅に更新し、その後10年以上破られない伝説の数字となった。

No.1

WORLD RANKING

2014年 世界1位

※日本馬初の年間単独トップ

DUBAI DUTY FREE 2014

異次元のパフォーマンス
VERCINGETORIX (2nd) -6.25L
TOP CLASS
JUST A WAY (1st) 1:45.52
WORLD RECORD
WORLD RATING 130 lbs
THE BEST
獲得レーティング
JUST A WAY
他馬を置き去りにして、
あまりに早く先頭に立ったので、
僕が戸惑ったくらい。
主戦騎手 福永祐一
天皇賞秋インタビューより
世界一になった馬を預かるものとして、
挑戦する責任がある。
調教師 須貝尚介
凱旋門賞挑戦を前に
FAN VOICES

ファンからの声

J

アニメのあの「ジャスタウェイ」が元ネタと聞いて応援し始めました。 まさかこんなに強い馬になるとは…。ジャンプの巻末コメントを見て泣きました。

S

ドバイの直線、言葉が出なかった。 あんなに離して勝つなんて。日本馬が世界で一番強いことを証明してくれた瞬間。 一生忘れられない夜になりました。

K

安田記念の泥んこ馬場での勝利。 華麗なドバイとは違う、執念の走りを見て「こいつは本物の怪物だ」と確信した。 強くて、面白くて、愛おしい馬です。

BEHIND THE SCENES

秘蔵エピソード

世界最強馬の素顔は、意外にも愛らしく、数奇な運命に彩られていた

01

暴れん坊との友情

須貝厩舎で隣の馬房だったのは、あの稀代の暴れん坊ゴールドシップ。 真面目な優等生のジャスタウェイと、破天荒なゴールドシップは対照的だが、 二頭は放牧地で互いを探し回るほどの大親友だった。 凱旋門賞遠征も二頭一緒。互いが互いの帯同馬となり、世界への旅路を支え合ったという。

02

アニメからの予言?

馬名の由来となったアニメ『銀魂』。 実は作中で「ジャスタウェイという馬が大外からごぼう抜きで勝つ」シーンが描かれていた。 後に現実のジャスタウェイが初重賞のアーリントンCを勝った時、 そのレース運びはアニメの描写と完全に一致。「予言的中」とネット上が騒然となった。

Gentildonna
THE ARCHRIVAL
DESTINY

GENTILDONNA

ジェンティルドンナ

同世代に君臨した「貴婦人」にして、三冠牝馬。 ジャスタウェイが覚醒するまで、彼女は常に手の届かない高みにいた。

2013年、天皇賞・秋。 最強の座を不動のものとしていた女王に対し、ジャスタウェイは真っ向勝負を挑み、そして圧倒した。 「善戦マン」が「世界一」へと変貌を遂げるには、最強のライバルを超えるという通過儀礼が必要だったのだ。

貴婦人と、道化の名を持つ馬。 対照的な二頭が紡いだ物語は、日本競馬の黄金期を象徴している。

2013 天皇賞・秋
1st ジャスタウェイ
vs
2nd ジェンティルドンナ

その道の果てに

その道の果てに

「ジャスタウェイ」。その名の由来は、人気アニメに登場する「意味のない爆弾」だという。 一見ふざけたような名前を与えられたこの馬が、まさか世界一の座に上り詰めるとは、デビュー当時誰が想像しただろうか。 父はハーツクライ。無敵のディープインパクトに土をつけた名馬だが、その産駒である彼は、セレクトセールで1260万円という評価に留まっていた。

善戦マンからの脱却

デビュー後の彼は、確かに素質を見せてはいた。 しかし、大一番ではあと一歩届かない。 クラシック戦線でも、古馬になってからも、2着や惜敗が続いた。 「良い馬だけど、勝ちきれない」。そんな評価が定着しつつあった。 しかし、陣営は諦めなかった。ハーツクライの成長曲線を信じ、彼の本格化を待ち続けた。 そして迎えた2013年の秋。彼の才能は、突如として臨界点を突破する。

世界を震撼させた衝撃

天皇賞・秋での4馬身差圧勝。それは序章に過ぎなかった。 翌春のドバイデューティーフリー。砂漠の夜空の下、彼は日本競馬史に残る伝説の走りを見せる。 従来のレコードを2秒以上更新し、後続を遥か後方に置き去りにする6馬身差の独走劇。 海外の実況が絶叫し、現地のホースマンたちが言葉を失った。 レーティング130ポンド。世界ランキング単独1位。 それは「日本馬も世界で通用する」というレベルを超え、「日本馬こそが世界最強である」と知らしめた瞬間だった。

「ハーツクライの無念」を晴らして

馬主の大和屋氏は言った。「ハーツクライの無念を晴らしたい」と。 かつて父がキングジョージで敗れ、世界一にあと一歩届かなかった夢。 その夢を、息子であるジャスタウェイは完璧な形で叶えてみせた。 安田記念では、極悪馬場を泥だらけになりながら執念で差し切り、精神力の強さまでも証明した。 優等生で、賢くて、そして誰よりも速かった馬。

「Just a Way(その道)」
彼がひたむきに走り続けたその道は、やがて世界の頂点へと続いていた。

引退後も、彼の血は次代へと受け継がれている。 セレクトセールの安値から世界一へ。その漫画のようなサクセスストーリーは、これからも多くのホースマンに夢を与え続けるだろう。 記録にも、記憶にも、そしてファンの笑顔の中にも残る、唯一無二の名馬ジャスタウェイ。 その蹄跡は、永遠に輝き続ける。