Gold Allure

The Attraction Gold Allure

「砂」すらも黄金に変える、
絶対的な血の証明。

PROFILE

生誕1999.03.03
調教師池江泰郎 (栗東)
主戦騎手武豊、上村洋行
通算成績16戦8勝 [8-1-1-6]
主な勝鞍 フェブラリーステークス (G1)
東京大賞典 (G1)
ジャパンダートダービー (G1)
ダービーグランプリ (G1)、アンタレスS (G3)

PEDIGREE

FATHER
サンデーサイレンス
(USA) 1986
Halo
Wishing Well
×
MOTHER
ニキーヤ
(USA) 1993
Nureyev
Reluctant Guest

父は日本競馬の歴史を塗り替えた大種牡馬、母の父は欧州の名門ヌレイエフ。 芝の絶対王者が持つ瞬発力と、母系から受け継いだ力強いパワーが融合。サンデーサイレンス産駒の中では異色の「硬い筋肉」を持つ突然変異の天才が誕生した。

CAREER RECORD

全レース成績

TOTAL: 16 RUNS 8 - 1 - 1 - 6
DATERACE NAMECOURSE / DIST.JOCKEYRESULT
2003.06.25帝王賞 (G1)大井 / ダ2000m武豊11th
2003.04.27アンタレスS (G3)京都 / ダ1800m武豊1st
2003.02.23フェブラリーS (G1)中山 / ダ1800m武豊1st
2002.12.29東京大賞典 (G1)大井 / ダ2000m武豊1st
2002.11.23ジャパンカップダート (G1)中山 / ダ1800m武豊5th
2002.09.23ダービーグランプリ (G1)盛岡 / ダ2000m武豊1st
2002.07.04ジャパンダートダービー (G1)大井 / ダ2000m武豊1st
2002.05.26東京優駿 (G1)東京 / 芝2400m上村洋行5th
2002.04.27端午S (OP)京都 / ダ1800m上村洋行1st
2002.04.133歳500万下阪神 / ダ1800m上村洋行1st
2002.03.09ゆきやなぎ賞阪神 / 芝2000m熊沢重文4th
2002.02.23水仙賞中山 / 芝2200m後藤浩輝5th
2002.01.26くすのき賞小倉 / 芝1800m内田浩一3rd
2001.12.23ホープフルS (OP)中山 / 芝2000m武豊4th
2001.11.252歳新馬京都 / 芝1800m熊沢重文1st
2001.11.112歳新馬京都 / 芝1800m熊沢重文2nd
CAREER HIGHLIGHTS

砂上の黄金伝説

01
Japan Dirt Derby
7-13
2002.07.04 / 大井 2000m

SAND REVOLUTION

第4回 ジャパンダートダービー

芝のクラシック戦線での惜敗を経て、砂の王道へ。 武豊を背に、力強い走りで後続を寄せ付けず、2分4秒1という驚異的なレースレコードで圧勝。 「サンデーサイレンス産駒はダートが苦手」という当時の常識を、その蹄音が粉砕した歴史的瞬間。

TIME
2:04.1
MARGIN
7 lengths
02
Tokyo Daishoten
12
2002.12.29 / 大井 2000m

YEAR-END DOMINANCE

第48回 東京大賞典

暮れの大井。歴戦の古馬たちを相手に、3歳馬(現表記)の身で真っ向勝負を挑んだ。 先行策から直線で軽やかに抜け出すと、追いすがるビワシンセイキを封じ込め完勝。 この勝利により、同年の最優秀ダートホースの座を決定的なものとした。

1着 ゴールドアリュール 2着 ビワシンセイキ
03
February Stakes
2-3
2003.02.23 / 中山 1800m

THE ABSOLUTE

第20回 フェブラリーステークス

中央競馬のダート頂上決戦。中山の急坂をものともせず、黄金の馬体が力強く躍動した。 他を圧倒するスピードで先陣を切り、そのまま押し切る王者の競馬。 地方・中央の双方でGI制覇という快挙を成し遂げ、現役最強の砂王であることを証明した。

ODDS
3.1
RANKING
No.1
04
Antares Stakes
15
2003.04.27 / 京都 1800m

MIRACLE STRIKE

第8回 アンタレスステークス

イラク戦争の影響で幻となったドバイ遠征。その無念を晴らすかのような衝撃の走り。 59kgという酷量を背負いながら、直線だけで後続を突き放し、2着イーグルカフェに8馬身差。 「ドバイに行っていれば世界を獲れた」——誰もがそう確信した、現役最高のパフォーマンス。

1着 ゴールドアリュール 2着 イーグルカフェ
DATA ANALYTICS

ダート界の
血統革命

ゴールドアリュールの真価は、引退後の種牡馬成績においてさらに輝きを増した。 サンデーサイレンスのスピードとヌレイエフのパワーを高次元で継承。 通算JRAダート勝利数は1000勝を超え、産駒によるGI/JpnI勝利数は他を圧倒している。 日本のダート競馬における「ゴールドアリュール系」の確立は、歴史上の特異点である。

1000+

JRA VICTORIES

産駒JRA通算勝利数

※2020年に達成

DIRT SIRE IMPACT

ダート種牡馬としての影響力
DIRT GI WINNERS (PROGENY)9+
LEGENDARY CLASS
AVERAGE EARNINGS INDEXHIGH
TOP TIER
GRADED RACE VICTORIESMANY
CONTINUOUS SUCCESS
ダート界への貢献度
GOLD ALLURE
他のサンデー産駒は柔らかいのが特徴だが、
彼は筋肉が強い分、硬さがある。
調教師 池江泰郎
ダート転向を決断した慧眼
サンデーのダートの血を、
全国の隅々まで広げた伝道者。
競馬評論家・ファン
種牡馬としての功績を称えて
FAN VOICES

語り継がれる記憶

D

アンタレスSの8馬身差は、当時テレビの前で叫びました。59kgを背負ってあの加速。ドバイでの走りが見たかったけれど、あのレースこそが彼の「世界レベル」の証明だったと思います。

B

ゴールドアリュールがいなければ、エスポワールシチーもスマートファルコンもいなかった。サンデーの血を砂で開花させた彼の功績は、日本競馬の宝物です。

S

大井のジャパンダートダービーで見せたあの圧倒的な強さ。中央のスターホースが地方を席巻する姿に、新しい時代の幕開けを感じたのを覚えています。

BEHIND THE SCENES

秘蔵エピソード

黄金の馬体に秘められた、運命の分岐点と無念のドラマ

01

ダート転向という「奇跡」

当初は芝でのクラシック制覇を期待されていたが、掲示板には乗るものの勝ち切れない日々が続いた。そんな彼を救ったのが池江調教師の「ダート適性」への直感だった。初ダートの阪神で4馬身差の圧勝。もしあの時、芝にこだわり続けていれば、ダートの絶対王者は誕生していなかったかもしれない。

02

幻のドバイと59kgの咆哮

2003年、世界制覇を狙いドバイワールドカップ遠征を計画するも、直前に勃発したイラク戦争により航空便が欠航。遠征断念の悔しさをぶつけるように出走したアンタレスSでは、59kgという酷量を背負いながら後続を絶望させる8馬身差で圧勝。武豊騎手も「最高に強い」と唸った伝説の代償戦となった。

Eagle Cafe
THE ARCHRIVAL
DESTINY

EAGLE CAFE

イーグルカフェ

芝とダートを自在に駆け巡った多才なライバル。ジャパンカップダートではゴールドアリュールを下し、ドバイ遠征も共に断念した運命の糸で結ばれた存在。

しかし、アンタレスステークスでの再戦。ゴールドアリュールが59kgの酷量で8馬身差をつけて粉砕したあの瞬間、ダートにおける「格」の違いを世に知らしめることとなった。

柔軟な走りのイーグルカフェと、力強く一本調子なゴールドアリュール。対照的な二頭の激突は、当時のダート界を熱く彩った。

2003ANTARES STAKES
1stゴールドアリュール
vs
4thイーグルカフェ

砂を黄金に変えた王

砂を黄金に変えた王

日本競馬界に「サンデーサイレンス」という革命が起きてから数年。その血は芝のレースをことごとく支配していった。しかし、ダートの世界だけはまだ、異国の血統や在来の力自慢たちが守り続けていた「聖域」だった。そこへ、場違いなほどの気品と、不釣り合いなほどの硬い筋肉を携えて現れたのがゴールドアリュールである。

異端児から開拓者へ

彼はサンデーサイレンス産駒としては異端だった。父譲りのスピードを持ちながら、母系から受け継いだ力強い踏み込みは、芝の瞬発力勝負よりも、深く重い砂を蹴り上げることに適していた。池江泰郎調教師は、その「硬さ」の中に、ダートで天下を獲るための武器を見出した。皐月賞やダービーといった華やかな舞台を経験しながらも、彼が真の居場所を見つけたのは、泥にまみれたダートコースだった。

無念が育んだ伝説

絶頂期に訪れた、歴史の荒波。ドバイワールドカップという世界の頂を目前にしながら、戦争という抗いようのない理由で夢を絶たれた。しかし、その無念が彼をさらなる高みへと押し上げた。帰国後のアンタレスステークスで見せた、他を寄せ付けない圧倒的な走りは、今なお「日本のダート史上最強の瞬間」としてファンの語り草となっている。もし世界へ羽ばたいていたら――その想像すら不要なほど、国内で見せた輝きは強烈だった。

受け継がれる黄金の血

わずか2年にも満たない短い全盛期。喉の疾患によりターフを去ることになったが、その魂は次代へと強烈に受け継がれた。エスポワールシチー、スマートファルコン、コパノリッキー……。彼が送り出した産駒たちは、父が果たせなかった世界制覇の夢や、数々の記録を塗り替えていった。

「彼はサンデーの血に、砂の王者の誇りを刻み込んだ。それは、日本競馬が砂の上でも世界と戦えることを示した最初の道標だった。」

ゴールドアリュール。その名は単なる「黄金の魅力」ではない。それは、泥にまみれた砂の上を、誰よりも美しく、誰よりも力強く駆け抜け、後世に続く「黄金の道」を切り拓いた先駆者の名である。彼が去った今も、ターフの砂が舞うたびに、私たちはあの黄金の輝きを思い出す。