Gaia Force

The EnigmaGaia Force

「白大福」の愛称に秘めた、
鋭利な牙と不屈の闘志。

PROFILE

生誕2019.02.21
調教師杉山晴紀 (栗東)
主戦騎手松山弘平 / 横山武史 / 長岡禎仁
通算成績20戦4勝 [4-6-0-10]
主な勝鞍富士ステークス (G2)
セントライト記念 (G2)
国東特別 (レコード)
安田記念 (G1) 2着、フェブラリーS (G1) 2着

PEDIGREE

FATHER
キタサンブラック
(日本) 2012
ブラックタイド
シュガーハート
×
MOTHER
ナターレ
(日本) 2008
クロフネ
ロカッシュ

父はG1を7勝した国民的英雄、母は地方重賞5勝の名牝。父産駒唯一の芦毛として誕生した本馬は、父の強靭なスタミナと母父クロフネの圧倒的なスピードを完璧に継承した。杉山調教師が「いたずら好き」と評する愛くるしい性格とは裏腹に、ターフでは獰猛なまでの勝負根性を見せる。

CAREER RECORD

主要レース成績

TOTAL: 20 RUNS4 - 6 - 0 - 10
DATERACE NAMECOURSE / DIST.JOCKEYRESULT
2024.11.23マイルCS (G1)京都 / 芝1600m吉村誠之助2nd
2024.10.19富士ステークス (G2)東京 / 芝1600m横山武史1st
2024.06.02安田記念 (G1)東京 / 芝1600m長岡禎仁4th
2024.02.18フェブラリーS (G1)東京 / ダ1600m長岡禎仁2nd
2023.06.04安田記念 (G1)東京 / 芝1600m西村淳也4th
2023.04.23マイラーズC (G2)京都 / 芝1600m西村淳也2nd
2022.10.23菊花賞 (G1)阪神 / 芝3000m松山弘平8th
2022.09.19セントライト記念 (G2)中山 / 芝2200m松山弘平1st
2022.07.03国東特別 (1勝クラス)小倉 / 芝2000m松山弘平1st
2021.09.052歳新馬小倉 / 芝1800m松山弘平2nd
CAREER HIGHLIGHTS

変幻の証明

01
Kokura Record
1-1
2022.07.03 / 小倉 2000m

THE SPEED

国東特別

小倉の高速馬場で、ガイアフォースはその類まれなるスピード能力を爆発させた。2番手追走から直線で後続を突き放すと、最後は7馬身差の圧勝。勝ち時計1分56秒8は、従来のコースレコードを大幅に塗り替える衝撃のタイム。この一戦で、彼は「キタサンブラック産駒の最高傑作候補」へと名乗りを上げた。

TIME
1:56.8
MARGIN
7 lengths
02
Saint Lite Kinen
7
2022.09.19 / 中山 2200m

THE DUEL

第76回 セントライト記念

重賞初挑戦ながら1番人気。後に菊花賞を制するアスクビクターモアとの激しい叩き合い。坂を上がっても一歩も引かない二頭。最後はガイアフォースの執念が勝り、アタマ差でねじ伏せた。父を彷彿とさせる勝負根性と、母系の力強さが融合した瞬間であり、クラシックの主役へと躍り出た記念碑的勝利。

1着 ガイアフォース2着 アスクビクターモア
03
February Stakes
4-7
2024.02.18 / 東京 ダ1600m

THE VERSATILITY

第41回 フェブラリーステークス

芝の重賞馬による、まさかのダート初挑戦。多くのファンが半信半疑で見守る中、彼は砂の上でも卓越したスピードを見せた。キックバックをものともせず突き進み、直線では一時先頭に立つかという猛追を見せて2着。芝・ダートを問わない高い適性、そして常識を覆す万能性を世界に知らしめた。

RESULT
2nd
SURFACE
Dirt 初挑戦
04
Fuji Stakes
11
2024.10.19 / 東京 1600m

THE REVIVAL

第27回 富士ステークス

骨折からの復帰。3年1ヶ月という長いトンネルを抜け、彼は再び勝利の女神を微笑ませた。横山武史騎手を背に、好位から堂々と抜け出す競馬。1番人気のジャンタルマンタルを半馬身完封するその姿に、かつての天才の面影が重なる。紆余曲折を経て辿り着いた、魂の復活劇。

1着 ガイアフォース2着 ジャンタルマンタル
DATA ANALYTICS

驚異の
高速レコード

2022年の国東特別。ガイアフォースは小倉のターフで、サラブレッドの限界に迫るスピードを披露した。叩き出したタイムは1分56秒8。従来のコースレコードを0.9秒も更新する、まさに「異次元」の走りだった。この記録は、彼が単なる芦毛のアイドルホースではなく、現役屈指のスピード能力を秘めたアスリートであることを決定づけた。

1:56.8

COURSE RECORD

2000m 走破時計

※2022 国東特別

SPEED RATIO

圧倒的な走破性能
AVERAGE TIME1:57.7
STANDARD
GAIA FORCE (2022)1:56.8
NEW RECORD
TIME GAP-0.9s
HUGE IMPACT
タイム短縮の衝撃
GAIA FORCE
いたずら好きで遊び心旺盛。
取材中も遊びたい衝動が止まらない。
調教師 杉山晴紀
記者会見にて
またG1で乗せていただければ、
チャンスのある馬だと思っています。
騎手 横山武史
富士S勝利後インタビューより
FAN VOICES

ファンからの声

G

「白大福」がついに勝った!骨折から戻ってきて、強いジャンタルマンタルを差し切るなんて。ガイアフォースの執念に涙が出ました。ぬいぐるみ化も決まったし、本当に愛されている馬ですね。

S

フェブラリーSでの激走には驚かされた。芝の馬が初ダートでG1の2着。しかもレコード決着の激戦で。どこを走らせても一生懸命な姿が最高にかっこいいです。

A

マイルCSの2着。惜しかったけど、どんな条件でも掲示板に乗る安定感と爆発力は本物。次こそはG1の表彰台の真ん中に立つ姿が見たい!

BEHIND THE SCENES

秘蔵エピソード

白き勇者の、あまりにも愛くるしい素顔

01

アイドルホース「白大福」

その真っ白な馬体と、つぶらで愛らしい瞳から「白大福」の愛称で親しまれている。2025年の「アイドルホースオーディション」では現役馬部門で堂々の2位にランクイン。ファンからは「夢が叶った」と祝福の嵐が巻き起こった。見た目の可愛らしさと、レースで見せる獰猛な勝負根性のギャップが、多くのファンを虜にしている。

02

香港の夜、同級馬の支え

初の海外遠征となった香港。慣れない環境と長旅に、ガイアフォースは珍しくナーバスになり、馬体重も大きく減らしてしまった。そんな彼を支えたのは、同じ厩舎の同級馬レイブルダールだった。現地で常に寄り添う仲間の存在が、孤独な挑戦を支えたという。強い絆が、国境を越えた戦いを支えていた。

Do Deuce
THE ARCHRIVAL
DESTINY

DO DEUCE

ドウデュース

2021年9月。小倉の芝1800mで二頭の運命は交差した。後のダービー馬ドウデュースを相手に、ガイアフォースはクビ差まで詰め寄る激走を見せた。この一戦が、全ての始まりだった。

一方は世代の頂点へ、一方は変幻自在の刺客へ。歩む道は違えど、あの新馬戦で火花を散らした記憶は色褪せない。2023年の天皇賞秋では再び相見え、ガイアフォースが先着。最強世代のライバルとして、その意地を見せつけた。

20212歳新馬
2ndガイアフォース
vs
1stドウデュース

予測不能な白き閃光

予測不能な白き閃光

芦毛の馬体が西日に光る。その姿を目にするたび、ファンは「今日は何を見せてくれるのか」と胸を躍らせる。ガイアフォース。ギリシャ神話の地母神の名を冠したこの馬は、日本競馬の常識を心地よく裏切り続けてきた。

衝撃のレコードと、苦悩の秋

デビュー戦でドウデュースと死闘を演じ、夏の小倉で驚愕のレコードを叩き出したとき、誰もが彼の王道を確信した。しかし、セントライト記念で重賞馬となった後の菊花賞での失速。そこから彼は「予測不能な謎の馬」と呼ばれるようになる。勝つときは圧倒的に、負けるときは不可解に。その危うい魅力が、逆に彼の存在を際立たせていった。

砂の挑戦、そして魂の復活

誰もが驚いたダートG1への挑戦。フェブラリーステークスで砂を被りながら泥臭く伸びてきた2着は、彼の底知れぬポテンシャルを証明した。芝のスピードスターが、ダートの猛者たちを震え上がらせた瞬間。そして度重なる骨折。沈黙を破った2024年、富士ステークスでの復活勝利は、彼が単なる「不思議な馬」ではなく、不屈の魂を持つ「真の名馬」であることを物語っていた。

愛される「白大福」の誇り

「顔がかわいい」「白大福みたい」。そんな親しみやすい愛称とは裏腹に、彼は常に過酷な舞台で戦い続けてきた。G1勝利という最後の一欠片を求めて、何度も2着に泣きながらも、その走りに陰りはない。彼が走るたびに、競馬場は優しい熱狂に包まれる。

「ファンの多い馬ですから。期待に応えたい」
――杉山晴紀

その真っ白な馬体がゴール板を駆け抜けるとき、全てのファンが自身の夢を重ね合わせる。いつか、あのつぶらな瞳にG1の栄光が映るその日まで、ガイアフォースは自由奔放に、そして誰よりも熱くターフを駆け抜けていく。その歩みそのものが、一編のドラマなのだ。