Efforia

The Emperor Efforia

「最強」の証明は、
若き人馬に託された。

PROFILE

生誕2018.03.10
調教師鹿戸雄一 (美浦)
主戦騎手横山武史
通算成績11戦6勝 [6-1-0-4]
主な勝鞍 有馬記念 (G1)
天皇賞・秋 (G1)
皐月賞 (G1)
共同通信杯 (G3)

PEDIGREE

FATHER
エピファネイア
(日本) 2010
シンボリクリスエス
シーザリオ
×
MOTHER
ケイティーズハート
(日本) 2009
ハーツクライ
カトウマイン

父は菊花賞とジャパンカップを制した気高き王者。母の父は世界を制したハーツクライ。 シンボリクリスエスの雄大さと、シーザリオ・ハーツクライが伝える爆発的な末脚を受け継ぎ、サンデーサイレンスのクロスが「天才」の切れ味を生み出した。

CAREER RECORD

全レース成績

TOTAL: 11 RUNS 6 - 1 - 0 - 4
DATERACE NAMECOURSE / DIST.JOCKEYRESULT
2023.02.12京都記念 (G2)阪神 / 芝2200m横山武史DNF
2022.12.25有馬記念 (G1)中山 / 芝2500m横山武史5th
2022.06.26宝塚記念 (G1)阪神 / 芝2200m横山武史6th
2022.04.03大阪杯 (G1)阪神 / 芝2000m横山武史9th
2021.12.26有馬記念 (G1)中山 / 芝2500m横山武史1st
2021.10.31天皇賞・秋 (G1)東京 / 芝2000m横山武史1st
2021.05.30日本ダービー (G1)東京 / 芝2400m横山武史2nd
2021.04.18皐月賞 (G1)中山 / 芝2000m横山武史1st
2021.02.14共同通信杯 (G3)東京 / 芝1800m横山武史1st
2020.11.08百日草特別東京 / 芝2000m横山武史1st
2020.08.232歳新馬札幌 / 芝2000m横山武史1st
CAREER HIGHLIGHTS

若き皇帝の証明

01
Satsuki Sho
4-7
2021.04.18 / 中山 2000m

THE ARRIVAL

第81回 皐月賞

無敗のまま迎えたクラシック第一弾。直線に向くと、まるで他馬が止まっているかのような加速を見せる。 後続を3馬身突き放す圧勝劇。 鞍上の横山武史騎手に初のG1タイトルをもたらし、新時代の「若き皇帝」の誕生を高らかに告げた。

TIME
2:00.6
MARGIN
3 Lengths
02
Tenno Sho Autumn
5
2021.10.31 / 東京 2000m

THE SUCCESSION

第164回 天皇賞(秋)

コントレイル、グランアレグリアという絶対王者たちとの対決。 「最強の3歳」を証明するため、彼は真っ向勝負を挑んだ。 ゴール前、歴史的名馬たちをねじ伏せる堂々たる勝利。 3歳馬による制覇は19年ぶりの快挙。世代交代の瞬間だった。

1着 エフフォーリア 2着 コントレイル
03
Arima Kinen
5-10
2021.12.26 / 中山 2500m

THE CHAMPION

第66回 有馬記念

ファン投票歴代最多となる26万742票。その期待を一身に背負ったグランプリ。 直線、外から力強く抜け出し、ディープボンドの追撃を封じ込める。 年度代表馬を決定づける勝利。名実ともに日本最強馬の座へと上り詰めた。

VOTES
260,742
TITLE
No.1
DATA ANALYTICS

伝説を超えた
26万の熱狂

2021年の有馬記念。ファン投票で彼が集めた票数は260,742票。 これは、かつてアイドルホースとして一世を風靡したオグリキャップが保持していた歴代最多記録を32年ぶりに更新する快挙だった。 無敗の皐月賞、天皇賞での古馬撃破。その強さとドラマ性に、誰もが新時代の英雄の姿を重ね合わせていた証である。

260,742

ALL-TIME RECORD

有馬記念 ファン投票数

※2021年 当時歴代最多

VOTE RECORD

伝説の更新
PREVIOUS BEST (OGURI CAP) 197,682
LEGEND
EFFORIA (2021) 260,742
NEW HERO
DIFFERENCE +63,060
OVERWHELMING
32年ぶりの記録更新
EFFORIA
人生で初めてうれし泣きしました。
ダービーのこともあったので。
主戦騎手 横山武史
天皇賞(秋)勝利インタビュー
武史が一番上手いから、
信じて乗ってこい。
調教師 鹿戸雄一
有馬記念レース前
FAN VOICES

ファンからの声

Y

皐月賞の4コーナー、あの手応えを見た瞬間に勝利を確信しました。 これほど完成度の高い3歳馬がいるのかと戦慄したのを覚えています。

K

コントレイルとグランアレグリア相手に真っ向勝負。 3歳馬が天皇賞秋を勝つなんてシンボリクリスエス以来。 祖父の血を継いで歴史を塗り替えた瞬間に立ち会えて幸せでした。

M

ダービーでの悔し涙を見ていたから、有馬記念でのガッツポーズには胸が熱くなりました。 人馬ともに成長して掴んだ栄冠。最高にかっこよかった。

BEHIND THE SCENES

素顔のエピソード

「若き皇帝」と呼ばれた彼にも、愛らしくユニークな一面があった

01

食欲旺盛な「牛」?

レースでは鋭い闘志を見せる彼だが、普段は非常に穏やかで食欲旺盛。 ニンジンを「バリッボリッ」と音を立てて豪快に食べる姿が目撃されている。 休養明けには体がふっくらとしやすく、解説者の細江順子氏に「牛みたい」と表現されたことも。 そののんびりとした性格と馬体の良さが、オンオフの切り替えを生んでいたのかもしれない。

02

口取り式での一撃

有馬記念を制し、ウィナーズサークルで記念撮影を行っている最中のこと。 エフフォーリアは隣にいた横山武史騎手を鼻先で軽く「どつく」仕草を見せた。 ファンの間では「勝ったんだから笑えよ」と励ましているようにも、 単なるじゃれつきにも見え、人馬の仲の良さを象徴する微笑ましいシーンとして話題になった。

Shahryar
THE ARCHRIVAL
DESTINY

SHAHRYAR

シャフリヤール

2021年5月30日、日本ダービー。 無敗の二冠を目指したエフフォーリアの前に立ちはだかったのは、毎日杯をレコードで制してきたシャフリヤールだった。 直線での激しい叩き合い。完全に抜け出したと思われた瞬間に強襲され、わずか10センチ、ハナ差の2着。 その瞬間から、二頭の道は分かれた。 エフフォーリアは国内王道の覇者へ、シャフリヤールは世界を股にかけるグローバルホースへ。 互いに異なる頂を目指しながらも、あの日の「10センチ」は永遠に両者の運命を結びつけている。

2021 東京優駿
2nd エフフォーリア
vs
1st シャフリヤール

皇帝の肖像

皇帝の肖像

その馬は、あまりにも鮮烈に時代を駆け抜けた。 エフフォーリア。「強い多幸感」を意味するその名は、コロナ禍という閉塞感に覆われた時代において、人々に確かな熱狂と希望をもたらした。 父エピファネイアの底知れぬポテンシャル、母父ハーツクライの成長力、そして祖父シンボリクリスエスの雄大さ。 結晶のような血統背景を持つ彼は、若き天才騎手・横山武史と共に、瞬く間にスターダムへと駆け上がった。

10センチの涙と、誓い

無敗で制した皐月賞の後、誰もが二冠達成を疑わなかった日本ダービー。 しかし、勝利の女神は残酷だった。 完璧なレース運びから抜け出したゴール寸前、内から伸びたライバルの鼻先がわずかに前に出る。 その差、約10センチ。タイム差なしの2着。 検量室前で天を仰いだ横山武史の姿は、この敗北がいかに重いものであったかを物語っていた。 「あの馬が苦しい時に、僕も苦しかった」。 しかし、この敗北こそが、若き人馬の絆を鋼のように強く結びつける楔となった。

古馬を凌駕した秋

悔しさを糧に挑んだ秋。天皇賞では、無敗の三冠馬コントレイル、短距離の絶対女王グランアレグリアという、歴史に名を残す名馬たちと対峙する。 「最強の3歳」を証明するために、彼は逃げなかった。堂々と受けて立ち、そしてねじ伏せた。 続く有馬記念でも、ファン投票歴代1位の期待に応えて完勝。 年度代表馬のタイトルを手にした時、彼は名実ともに日本競馬の「顔」となっていた。 それは、新時代の扉がこじ開けられた瞬間だった。

早すぎる別れ、そして未来へ

しかし、栄光の頂点は長くは続かなかった。 古馬となってからの不振。大阪杯、宝塚記念での敗北。 かつての唸るような加速は影を潜め、ファンは心配と戸惑いの中で彼を見守った。 そして迎えた京都記念、レース中に競走中止。心房細動だった。 大事には至らなかったものの、陣営は引退を決断する。 早すぎる幕引きに惜しむ声は多かったが、それは彼が余力を残して次のステージへ進むための賢明な判断でもあった。

「彼は僕にたくさんの『初めて』をくれました。感謝しかありません」
――横山武史

通算11戦6勝。そのキャリアは短くとも、残したインパクトは計り知れない。 ダービーの敗北も、有馬記念の歓喜も、その全てがドラマチックで、見る者の心を揺さぶった。 今、彼は北海道の地で種牡馬として第二の馬生を歩んでいる。 かつて父がそうであったように、今度は彼がその優秀な遺伝子を次世代へと繋いでいく番だ。 数年後、ターフにその子供たちが現れる時、私たちは再び思い出すだろう。 かつて、時代を変えた若き皇帝がいたことを。