Stunning Rose

The Bloom Stunning Rose

「あと一歩」の歴史を塗り替えた、
最も美しく、力強い薔薇。

PROFILE

生誕2019.01.18
調教師高野友和 (栗東)
主戦騎手坂井瑠星
通算成績18戦6勝 [6-2-1-9]
主な勝鞍 エリザベス女王杯 (G1)
秋華賞 (G1)
紫苑ステークス (G3)
フラワーカップ (G3)

PEDIGREE

FATHER
キングカメハメハ
(日本) 2001
Kingmambo
マンファス
×
MOTHER
ローザブランカ
(日本) 2005
クロフネ
ローズバド

父は近代日本競馬の礎を築いた大種牡馬、母系は「薔薇一族」と呼ばれる名門。 数々の名馬が挑み、あと一歩で涙を呑んできたG1の壁を、父の最終世代として誕生した彼女が見事に打ち破った。

CAREER RECORD

全レース成績

TOTAL: 18 RUNS 6 - 2 - 1 - 9
DATERACE NAMECOURSE / DIST.JOCKEYRESULT
2024.12.22有馬記念 (G1)中山 / 芝2500mR.ムーア8th
2024.11.10エリザベス女王杯 (G1)京都 / 芝2200mC.デムーロ1st
2024.07.28クイーンS (G3)札幌 / 芝1800m北村友一6th
2024.05.12ヴィクトリアM (G1)東京 / 芝1600m西村淳也9th
2024.03.31大阪杯 (G1)阪神 / 芝2000m西村淳也8th
2023.05.14ヴィクトリアM (G1)東京 / 芝1600m坂井瑠星12th
2023.02.26中山記念 (G2)中山 / 芝1800m吉田隼人5th
2022.11.13エリザベス女王杯 (G1)阪神 / 芝2200m坂井瑠星14th
2022.10.16秋華賞 (G1)阪神 / 芝2000m坂井瑠星1st
2022.09.10紫苑ステークス (G3)中山 / 芝2000m坂井瑠星1st
2022.05.22優駿牝馬 (G1)東京 / 芝2400mD.レーン2nd
2022.03.21フラワーカップ (G3)中山 / 芝1800m川田将雅1st
2022.02.13こぶし賞 (1勝)阪神 / 芝1600m坂井瑠星1st
2021.11.13デイリー杯2歳S (G2)阪神 / 芝1600m吉田隼人5th
2021.10.09サウジアラビアRC (G3)東京 / 芝1600m戸崎圭太3rd
2021.08.29新潟2歳S (G3)新潟 / 芝1600m松山弘平5th
2021.06.262歳未勝利阪神 / 芝1600m川田将雅1st
2021.06.062歳新馬中京 / 芝1400m吉田隼人2nd
CAREER HIGHLIGHTS

薔薇の開花

01
Shuka Sho
4-7
2022.10.16 / 阪神 2000m

THE BLOOM

第27回 秋華賞

名門「薔薇一族」に、悲願の牝馬G1タイトルがもたらされた歴史的一戦。スターズオンアースの三冠を阻止し、自らも一族の宿命を打ち破る快勝。坂井瑠星騎手との絶妙なコンビネーションで、最速の薔薇がターフに咲き誇った。

TIME
1:58.6
STATUS
G1 WIN
02
Elizabeth II Cup
11
2024.11.10 / 京都 2200m

MIRACLE REVIVAL

第49回 エリザベス女王杯

秋華賞から約2年。苦しいスランプのトンネルを抜け、5歳となった彼女は再び輝きを取り戻した。C.デムーロを背に、力強い伸び脚で後続を2馬身突き放す。かつての名牝が「復活」の二文字を刻み込んだ感動の独走劇。

1着 スタニングローズ 2着 ラヴェル
03
Flower Cup
1-1
2022.03.21 / 中山 1800m

LAST GIFT

第36回 フラワーカップ

父キングカメハメハ最終世代として、意地の重賞初制覇。この勝利により、父は全世代で重賞勝ち馬を輩出するという空前絶後の記録を達成した。偉大な父への最後の贈り物となった、春の中山での力強い走りは今も色褪せない。

JOCKEY
川田将雅
RECORD
全世代重賞
04
Japanese Oaks
2
2022.05.22 / 東京 2400m

CLOSE FIGHT

第83回 優駿牝馬

10番人気の低評価を覆し、府中の長い直線を先頭で駆け抜けた。ゴール寸前でスターズオンアースに屈したものの、その根性と勝負根性は世代トップクラスであることを知らしめた。後のG1馬としての風格が、この悔しい2着に宿っていた。

1着 スターズオンアース 2着 スタニングローズ
DATA ANALYTICS

復活の
レコード勝ち

2024年のエリザベス女王杯。2年間の沈黙を破った彼女が叩き出したタイムは2分11秒1。京都の高速馬場を見事に味方につけ、3コーナーから積極果敢に動く「競馬力の高さ」を証明した。5歳にして自己最高馬体重498kgで臨んだその馬体は、正真正銘のトップホースへと進化を遂げていた。

2:11.1

G1 RECORD

2200m 走破時計

※2024 エリザベス女王杯

PHYSICAL EVOLUTION

成長を続けた名牝
DEBUT WEIGHT (2YO)480kg
YOUNG BLOOM
SHUKA SHO (3YO)488kg
G1 CHAMPION
ELIZABETH II (5YO)498kg
THE EVOLVED
馬格の充実
STUNNING ROSE
これほどドッシリした牝馬がいるのかと思うほど、
アテにできる安定感がある。
調教師 高野友和
インタビューより
彼女の走りは、
まるでイルカのように流麗だ。
主戦騎手 西村淳也
ヴィクトリアM調整後
FAN VOICES

ファンからの声

R

ロゼカラーからずっと追いかけてきた一族。スタニングローズが勝った瞬間、本当に涙が止まりませんでした。一族の呪縛を解いてくれた彼女は、私たちのヒロインです。

S

2年ぶりの復活勝利。直線で抜け出した時のあの手応え、忘れられません。どんなに苦しい時期があっても、諦めずに走り続ける姿に勇気をもらいました。

K

キンカメ最終世代の誇りを感じさせる馬。薔薇一族特有の瞬発力だけでなく、先行して粘り込めるタフさは、一族の中でも異色の強さでした。

BEHIND THE SCENES

秘蔵エピソード

競馬を愛し、競馬に愛された名牝の素顔

01

イルカのような走り

2024年のヴィクトリアマイル直前、西村淳也騎手はその背中を「イルカのようだ」と表現した。流れるようなしなやかさと、水面を滑るような独特のフットワーク。調教師のキャリア30年でも聞いたことのないその比喩は、彼女が持つ唯一無二の芸術的な走法を端的に言い表していた。

02

出張厩舎の優等生

輸送先の慣れない環境でも、彼女は常に泰然自若としていた。高野調教師が「見惚れるほど」と語るその精神力の強さは、名門の血筋がもたらした誇りか。カイバをしっかり食べ、どっしりと構えて出走を待つその落ち着きこそが、激戦を勝ち抜く彼女の最大の武器であった。

Stars on Earth
THE DESTINED RIVAL
DESTINY

STARS ON EARTH

スターズオンアース

同世代に現れた、光り輝く地上の星。オークスでは鼻差の死闘を演じ、秋華賞では歴史的な接触事故という不運を背負わせる形となった最大のライバル。

三冠の夢を阻んだスタニングローズと、常に安定した連対率で王道を歩み続けたスターズオンアース。 対照的な道を歩みながらも、二頭が並んだ瞬間のターフは、間違いなく2019年世代の牝馬たちが作り出した最高のクライマックスだった。

2022 秋華賞
1st スタニングローズ
vs
3rd スターズオンアース

薔薇一族の誇り

薔薇一族の誇り

日本の競馬ファンにとって、「薔薇一族」という言葉は特別な響きを持つ。ロゼカラーから始まり、ローズバド、そしてローズキングダム。常に重賞戦線の中心にいながら、牝馬G1のタイトルには、あと一歩、指先が触れるほどの距離で届かなかった。

宿命を背負った最終世代

2019年、大種牡馬キングカメハメハのラストクロップとしてスタニングローズは産声を上げた。その血統表にはローズバドの名が刻まれ、一族の悲願は彼女の細い肩に託された。 3歳春、フラワーカップでの重賞初制覇は、亡き父への弔砲となった。しかし本番のオークス。直線の入り口、一瞬夢を見た先頭。しかし、外から強襲したスターズオンアースの影に、勝利は奪われた。「やはり一族の宿命なのか」。誰もがそう思った秋、彼女は阪神の坂を力強く駆け上がった。

秋華の頂、そして静寂の時

2022年10月16日。ライバルたちの猛追を封じ込めたあの直線、スタニングローズはついに薔薇一族初の牝馬G1馬となった。それは呪縛からの解放であり、新たな歴史の始まりだった。 しかし、競馬の神様は残酷だった。その後、彼女は長い低迷期に入る。掲示板を外す日々、怪我、そして2年の月日が流れた。人々は彼女を「過去の馬」として記憶の隅に追いやり始めていた。

終わらない夢、エリザベス女王杯

2024年、秋。5歳になった彼女は、淀のターフで奇跡を見せる。かつての覇気が戻った馬体、鋭い眼光。C.デムーロに導かれ、3コーナーから一気にまくり上げた姿に、かつての秋華賞馬の面影が重なる。 ゴール板を駆け抜けた瞬間、それは単なる「復活」ではなかった。どんなに叩かれても、枯れても、根を張っていれば必ず再び花を咲かせることができる。彼女は身をもってそれを証明した。

「彼女は素晴らしい競馬力の持ち主だ。どんな状況でも落ち着き、自らの仕事を全うする」
――高野友和

2025年、彼女は次なるステージへ向かう。ドウデュースとの配合が発表され、薔薇の血脈は次世代へと引き継がれることになった。 美しく、力強く、そして何よりも不屈であったスタニングローズ。彼女が咲かせた二輪のG1という大輪は、競馬史という名の庭園で、永遠にその輝きを失うことはないだろう。