World Premiere

The PrestigeWorld Premiere

「2億4千万の夢」その先へ。
名手が信じた、無限の可能性。

PROFILE

生誕2016.02.01
調教師友道康夫 (栗東)
主戦騎手武豊 / 福永祐一
通算成績12戦4勝 [4-1-4-3]
主な勝鞍天皇賞・春 (G1)
菊花賞 (G1)
つばき賞
2歳新馬

PEDIGREE

FATHER
ディープインパクト
(日本) 2002
サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
×
MOTHER
マンデラ
(ドイツ) 2000
Acatenango
Mandellicht

父は日本競馬の至宝、母はドイツの重賞戦線で活躍した名牝。欧州の重厚なスタミナと、父譲りの鋭い末脚を兼ね備えた血統構成は、まさに長距離大レースを勝つために仕組まれた「究極の配合」といえる。

CAREER RECORD

全レース成績

TOTAL: 12 RUNS4 - 1 - 4 - 3
DATERACE NAMECOURSE / DIST.JOCKEYRESULT
2021.10.31天皇賞・秋 (G1)東京 / 芝2000m岩田康誠11th
2021.05.02天皇賞・春 (G1)阪神 / 芝3200m福永祐一1st
2021.03.27日経賞 (G2)中山 / 芝2500m石橋脩3rd
2020.12.27有馬記念 (G1)中山 / 芝2500m武豊5th
2020.11.29ジャパンカップ (G1)東京 / 芝2400m武豊6th
2019.12.22有馬記念 (G1)中山 / 芝2500m武豊3rd
2019.10.20菊花賞 (G1)京都 / 芝3000m武豊1st
2019.09.22神戸新聞杯 (G2)阪神 / 芝2400m武豊3rd
2019.03.16若葉ステークス (L)阪神 / 芝2000m武豊2nd
2019.02.16つばき賞京都 / 芝1800m武豊1st
2018.11.24京都2歳ステークス (G3)京都 / 芝2000m武豊3rd
2018.10.212歳新馬京都 / 芝1800m武豊1st
CAREER HIGHLIGHTS

不屈の歩み

01
Kikka Sho
3-5
2019.10.20 / 京都 3000m

THE LEGENDARY

第80回 菊花賞

ソエによる休養を乗り越え、辿り着いた最後の一冠。武豊騎手は最内枠からロスなく立ち回り、直線で見事な抜け出しを披露。50歳での菊花賞制覇という偉業とともに、落札価格2.4億円の期待に最高の結果で応えた瞬間だった。

TIME
3:06.0
AGE
50y
02
Arima Kinen
7
2019.12.22 / 中山 2500m

TOP CONTENDER

第64回 有馬記念

リスグラシューら古馬最強勢が顔を揃えたグランプリ。3歳馬として果敢に挑み、最後は猛然と追い込んで3着を確保。敗れはしたものの、世代を超えたトップレベルの能力を証明し、次なる飛躍を予感させる激走を見せた。

1着 リスグラシュー3着 ワールドプレミア
03
Tenno Sho Spring
1-1
2021.05.02 / 阪神 3200m

REBORN SHIELD

第163回 天皇賞(春)

長期休養を経て、名手・福永祐一と共に挑んだ伝統の一戦。淀ではなく阪神のターフで、先行策から粘るライバルを捩じ伏せた。1年半ぶりの勝利は、多くのファンが待ち望んだ「天才の完全復活」を告げるファンファーレとなった。

TIME
3:14.7
FAMILY
SON
DATA ANALYTICS

究極の
長距離適性

ワールドプレミアが証明したのは、現代競馬において稀有な「真のステイヤー」としての資質である。3000mの菊花賞、そして3200mの天皇賞(春)。スタミナと精神力が極限まで問われる二大長距離G1を制した事実は、彼がディープインパクト産駒の中でも屈指の心肺機能を有していた証左である。

6200m

G1 VICTORIES

制覇距離 合計

※菊花賞(3000m) + 天皇賞春(3200m)

DISTANCE STAMINA

距離別パフォーマンス
UNDER 2000M65%
MIDDLE
2400M - 2500M85%
LONG
3000M OVER100%
STAYER LIMIT
距離適性指数
WORLD PREMIERE
疑ってごめんな。
よく頑張った。ありがとう。
主戦騎手 武豊
2019年 菊花賞ゴール後
この馬で、父(福永洋一)が勝った
盾を獲りたかった。
騎手 福永祐一
2021年 天皇賞(春)勝利会見
FAN VOICES

ファンからの声

Y

武豊騎手が50歳で菊花賞を勝つ。あの最年少と最年長記録を同時に持つことになった瞬間、震えました。ワールドプレミアの粘り強い走りはまさに「菊の季節に桜が舞う」ような美しさでした。

S

2.4億円という高額落札の重圧に負けず、G1を2つも勝つのは並大抵のことではありません。ディープインパクト×マンデラという配合の結実を見事に証明してくれました。阪神の盾も強かった!

M

口取り式に100人近くが集まったあの光景が忘れられません。馬主さんの夢が叶った瞬間を象徴するような、とても温かくて熱い雰囲気。ワールドプレミアは本当に愛されている馬なんだなと感じました。

BEHIND THE SCENES

秘蔵エピソード

2.4億円の価値、そして名手たちの絆

01

29年越しの「誓い」

馬主の大塚亮一氏は、高校時代に武豊騎手の菊花賞制覇を見て馬主を志した。騎手試験には落ちたが、「馬主になって武豊でG1を勝つ」という夢を29年越しに叶えたのが、このワールドプレミア。100人規模での記念撮影は、その執念と情熱の結晶だった。

02

武豊の「掌返し」

秋初戦の神戸新聞杯後、武豊騎手は「気性に成長が見られない」と非常に厳しい評価を下した。しかし菊花賞で見事な勝利を挙げると、「疑ってごめん」と馬に謝罪。天才騎手がそのポテンシャルを認め、信頼を深めた瞬間としてファンの間で語り草となっている。

Velox
THE RIVAL
CONTRAST

VELOX

ヴェロックス

2019年、常にワールドプレミアの前に立ちはだかった同世代の強敵。若葉ステークスや神戸新聞杯で敗れた際、その背中は遠く見えた。

しかし、本番の菊花賞でワールドプレミアはついに逆転を果たす。ヴェロックスが中距離の切れ味で圧倒する一方、ワールドプレミアは長距離での底力でその壁を突き破った。同じセレクトセール高額馬として歩んだ二頭の対比は、クラシック戦線の大きな熱源であった。

2019菊花賞
1stワールドプレミア
vs
3rdヴェロックス

2.4億円の十字架を輝きに変えて

2.4億円の十字架を輝きに変えて

「2億4000万円」。セレクトセールでその値がついた瞬間から、彼の運命は決まっていた。高額落札馬が必ずしも成功しない競馬界において、その数字は期待であると同時に、重すぎる十字架でもあった。しかし、ワールドプレミアはその重圧を、京都のターフを駆け抜ける光へと昇華させてみせた。

挫折を糧にした「菊の戴冠」

春のクラシックシーズン、期待されながらも「ソエ」という若駒特有の痛みに苦しんだ。ライバルたちが華やかなダービーを駆ける中、彼は静かに厩舎で脚を休めていた。しかし、その我慢の時間が彼を「大人の馬」へと成長させた。友道調教師の忍耐強い判断が実を結び、秋の淀で彼は誰よりも速く、誰よりも力強く突き進んだ。武豊騎手の手綱に導かれ、最内から抜け出したあの光景は、一人の馬主が29年間抱き続けた夢が現実となった瞬間でもあった。

絶望からの復活、春の盾

菊花賞後の順風満帆な歩みは、度重なる脚元の不安によって遮られた。11ヶ月もの空白期間、そして三冠馬たちが激突するジャパンカップでの敗北。周囲からは「終わった馬」という声も聞こえ始めた。しかし、彼は死んでいなかった。2021年、舞台は阪神へと移った天皇賞(春)。福永祐一騎手を背に、彼はかつての輝きを取り戻した。名手・福永洋一の息子が、ワールドプレミアというパートナーと共に手にした伝統の盾。それは、名馬が繋ぐ世代の絆と、不屈の精神が生んだ奇跡のドラマだった。

名馬が残した「記憶」の価値

ワールドプレミアの戦績を振り返れば、それは単なる勝利の記録ではない。高額馬としての宿命、怪我との戦い、そして二人の天才騎手との絆が織りなす、重厚な物語である。引退した今、彼は新冠の地で次世代へとその血を繋いでいる。かつて2.4億円の十字架を背負った少年は、二つのG1タイトルという勲章を手に、日本競馬史にその名を刻んだ。私たちが思い出すのは、電光掲示板の数字ではなく、極限のスタミナ勝負で見せたあの誇り高い走りである。

「彼は常に自分自身と戦い、最後には最高の結果を出してくれた。」
―― 競馬関係者の想いを乗せて

一頭の馬が背負った夢は、いまや数え切れないファンの記憶となり、永遠に語り継がれていく。ワールドプレミア。その名の通り、世界で一番贅沢な物語を、彼は私たちに見せてくれたのだ。